小学校のタブレット学習はいらない?授業や学習はどう変わったのか

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学校

GIGAスクール構想によって、子どもたちに1人1台の端末が配布されました。それとともに高速大容量の通信ネットワークを整備し、多様な子どもたち一人ひとりに合った学びを実現できるようにと進められています。

タブレット学習が始まって4年目。学校の授業や子どもたちの学習はどのように変わったのでしょう。

タブレットは何に使っているの?意味はあるの?

小学校教諭としてタブレット授業を3年間行ってきました私が解説します!

学校のタブレット導入はいつから?

2019年にGIGAスクール構想として、子ども1人に1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを小学校に整備することが決定されました。

これらはすぐに全国に整備されたわけではなく、2022年度末までに整備を完了する予定で進められ、現在ほぼ完了しています。

GIGAスクール構想とは

そもそもGIGAスクール構想はなぜ始まったのでしょうか。

それは、OECD(ヨーロッパを中心に、日本やアメリカを含めた38国の先進国が加盟する国際機関)の中で、日本学校の授業でのデジタル機器の使用時間が最下位だったことなどが理由。

つまり、他の先進国に比べて、日本は子どもたちが有効にデジタル機器を使用できていない、と考えられたわけです。

そこで始まったGIGAスクール構想。文科省は次のような考えで進めました。

現在の端末の整備状況

2021年3月末の見込みでは98.5%整備済みとされていて、残りも2021年度内に完了予定とされているので、現在では100%の自治体で整備が完了したといえるでしょう。

また、2021年7月に行われた文科省の調査では、小学校の96.2%が利活用を開始しているとしています。ただし、この利活用にも各学校、先生ごとでかなりの差でした。

タブレットの持ち帰りは、この時点では26.1%の学校が毎日持ち帰りを行っていました。持ち帰りについても、各自治体や学校、学年によって対応はバラバラです。

学校のタブレットでできること

では、配布されたタブレットではどんな学習ができるのでしょうか。

実は配布されたタブレットは、全国統一されていません。タブレットでできることも、各自治体や学校などによって違いがあるのです。

配布されているタブレット端末は?

自治体によって配布されているタブレット端末は違います。文科省が行った調査では、次のような割合で配布されたとされています。

端末利活用状況等の実態調査(令和3年7月末時点)(確定値)

全国の児童・生徒たちの数が多いこと、予算の都合から同じタブレット端末というわけにはいかなかったのですね。

Chrome os

Googleが設計したOSです。

Googleが提供しているサービスとの連携がスムーズ。chromebookを使用している学校は多く、私が勤めた学校でもこちらを使用していました。他のパソコンと比べて起動速度が速く、動作も軽快とされています。また、価格も安いという点で採用された自治体が多いのではないでしょうか。

Windows os

マイクロソフトが開発・販売するOSです。

多くの企業や教育機関で導入されており、使い慣れている人が多い点が特徴。1人1台の端末が配布される前は、Windowsのデスクトップが配置されている学校が多数ありました。

iPad os

Apple社が開発・提供するiPad向けのOSです。

手で直観的な操作ができ、小学生には扱いやすいのではないでしょうか。タブレットタイプなので持ち運びしやすく、授業に使いやすいメリットも。こちらはキーボード付きケースを使用している場合が多いようです。

授業でのタブレット活用

実際の授業ではどのように使用されているのでしょうか。

それぞれの教科の特徴もあり、使いやすい教科とそうでない教科があります。また、授業以外でも活用法も見ていきましょう。

教科で使われる例

<国語>

  • 音読を動画で撮って自分で確認したり教師が採点したりする
  • 漢字のデジタルドリル
  • 話合いの様子を動画で撮り、改善点を出し合う
  • アプリなどを使って新聞を作る

<算数>

  • 課題に対する自分の考えを学級で共有する
  • 計算のデジタルドリル

<理科>

  • 植物の様子を写真で保存し、観察をする
  • 実験のやり方を動画で確認する

<社会>

  • 検索機能を使って調べる
  • 調べたことをアプリなどで新聞にまとめる

<体育>

  • 鉄棒やマットなどの運動を動画で撮り、改善点を考える
  • チーム競技の時に、作戦を考える(ホワイトボード等の代わり)

<家庭科>

  • アプリを使ってぽるたーを作る
  • 裁縫のやり方を動画で確認しながら練習する

<音楽>

  • 歌や器楽演奏を動画で撮って改善点を考える

<図工>

  • 自分の作品を撮り、学級で交流する
  • 描きたい素材を画像検索する

このように授業のさまざまな場面で使われているタブレット。しかし、先生によってタブレットを使用する頻度には差があります。

残念ながら、年配の先生ほどタブレットを使うことが少ないです

教科以外で使われる例

  • 健康の様子をタブレットに入力する
  • 委員会のアンケートなどを一人ひとりに配信して集計する
  • 係や委員会などの活動でポスターや新聞などを制作する

学校でのタブレットの使い方はたくさんあります。現場の先生としてはまだまだ模索中で、全国的に研究が進められてる最中です。

家庭でのタブレット活用

全ての子どもたちがタブレットを毎日持ち帰っているわけではありません。タブレットの持ち帰りについても、各自治体・学校に判断を任されています。

私の自治体では、3年生以上の子どもたちは毎日持ち帰っているという学校が多いです。低学年が毎日持ち帰るのは負担という声もあるからでしょう。

では、持ち帰ったタブレットは家庭でどのように活用されているのでしょうか。

こちらも学校によって差があり、

「持ち帰らなくてもいいのでは」

「タブレットは意味がない」

と言われる理由の1つです。

家庭での活用例は

  • 連絡帳の代わりとして
  • その日にあった学習の振り返りを送信する
  • 音読を録画して提出する
  • デジタルドリルを宿題としている

などがあります。

これからさらにタブレットの活用が進んでいくのではないでしょうか。

学校のタブレットがいらないと言われる理由

1人1台端末の配布には、反対意見もあります。そもそもこのGIGAスクール構想による端末の配布は、文科省が急ピッチで進めたこともあり、教員の中からも反対意見が出ました。

現場の印象としては、「いきなりタブレットが配られた」だけです。

使い方については「おまかせ」のようなものでした。

タブレットがトラブルの原因となる

子どもたちはタブレットが好きです。最近は慣れてきていますが、最初のうちは授業でタブレットを使うとなると大盛り上がり。

しかし、タブレットはトラブルの原因にもなるのです。どのようなトラブルがあるのでしょうか。

個人情報の扱い方

子どもたちはタブレットを使用する時に個人のパスワードを入力します。慣れてくればあっという間に覚えて使用しますが、低学年や使い始めの頃などはすぐに忘れるもの。

先生はそのパスワードを管理・保管していますが、使う度にパスワードを忘れてしまっては、授業は止まってしまいますよね。

子どもたちは個人情報については知識が浅いです。そのために、いたずらで勝手に友達のパスワードを見たり教えてしまったりしてトラブルに発展することもあります。

個人情報の扱い方について指導するものの、まだ危機意識が薄いのが現状です。

休み時間に勝手に操作してしまう

中には禁止されているゲームなどを勝手にプレイしてしまうこともあります。学校ごとに「タブレットのルール」は決められているはずですが、タブレットの誘惑に負けてしまうのが子ども。

また、禁止はされていない学習ゲームでも、友達と競っているうちにけんかになってしまうケースも。タブレットが元でけんけになってしまうことはけっこうあるのです。

扱い方が悪くて故障する

タブレットは精密機器。故障はつきものといっても、扱うのは子ども。うっかり落としてしまったり、つい乱暴に扱ってしまったりと故障は絶えません

また、使用年数がこれから増えていけば、さらに故障も増えるでしょう。

保護者の負担

タブレットの購入や修理などに関しての基本的に保護者負担はありません。しかし、タッチペンやタブレットカバーなどで保護者負担となることがあります。

また、自治体や学校によっては、家庭でのタブレット破損などの修理は保護者負担となっているところも。

家庭でタブレットを使う際の通信料も保護者負担となります。最近はWi-Fiを使っている家庭が多いですが、環境がない場合はモバイルWi-Fiルーターの貸出もしていることが多いです。

充電も家庭でするという学校も多いので、電気代もかかります。

タブレット依存への不安

心配なのはタブレットへの依存ではないでしょうか。

タブレットに規制をかけてゲームなどができないようになっていることもあります。しかし、そこを抜けてしまう子どもも。

家に持って帰ってきて、タブレットが遊び道具になっているケースもあり、心配なところです。

さらに、視力の低下も不安要素。できるだけタブレットの使用を長時間続けないようにさせることが大切です。

まとめ

小学校のタブレットはいらないのかどうかを考えてみました。

メリットもあればデメリットもあります。しかし、これからの時代にデジタル機器は欠かせません。

上手に使って、子どもの力をのばしていきましょう。

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