【2023年最新版】GIGAスクール構想の現状を解説

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学校

GIGAスクール構想っていったい何?今どうなっているの?

4年前から始まったGIGAスクール構想。子どもたちが学校でタブレットを使うようになったというのは分かるけど、そもそも何?と疑問をもっている方も多いですよね。

急ピッチで進められたタブレット配布などで、一体何が変わったのでしょう。

小学校現場での経験をふくめて、教師目線からも分かりやすく解説します

GIGAスクール構想って何?

タブレット学習が始まったってこと?

GIGAスクール構想は、1人1台の端末と、高速大容量の通信ネットワークを整備するというものです。整備することによって、一人ひとりに最適で能力を確実に育成できるICT教育を実現できると考えられました。

たしかにこれまでの授業では、発言する子だけで授業が進められていました。しかしタブレット端末を使えば、全員が一斉に自分の意見を出して集約して進めることができるのです。

授業で一人一人が意欲的に参加できるようになったのは、メリットと言えます。

GIGAスクール構想はなぜ始まった?

これまでも学校にはコンピューター室にパソコンがあったり、教師が大型テレビやスクリーンなどを使ってインターネット画面を共有したりしていました。全くICT機器に触れていなかったわけではありません。

しかし、これでは足りないと判断されたのです

たしかにこれまではコンピューター室を使うにも1クラスまでなので、すぐに使うことはできませんでした。

足りないと判断されたのは次の結果からです。

まずは、学校で使用できるコンピューターの台数。2019年の調査では、コンピューター1台あたり5.4人が使用するというデータでした。つまり、1人が1日にコンピューターを使えるのは1時間ずつもしくはそれ以下という計算です。

また、世界的に見ても日本の学校のICT利活用は低かったという結果が出ました。

  • 1週間のうち、教室の授業でデジタル機器を利用する時間 最下位
  • 学校外で平日にデジタル機器を学習に利用する状況 最下位
  • 学校外で平日にデジタル機器を学習以外に利用する状況 他の国より高い

つまり、デジタル機器を学習以外には使っているが、学習で使っている利用が少ないという結果でした。このように「先進国から遅れをとっている」ということに気付いた日本は、慌てて学校教育のICT整備を進めたのです。

GIGAスクール構想の現状

急ピッチに進められた学校教育のICTの整備はどこまで進んでいるのでしょうか。

次の5つを解説します。

  • 1人1台端末の配布状況
  • 高速大容量ネットワーク
  • GIGAスクールサポーターの配置
  • タブレットの使用状況
  • 教員の働き方改革

1つずつデータから詳しく見ていきましょう。

1人1台端末の配布状況

2021年3月末の端末の配布状況は、見込みで98.5%整備済みとされていて、残りも2021年度内に完了予定とされています。

2022年に発表された資料からは、教育用コンピューター(タブレットの他にコンピューター室等の機器も含む)の整備状況としては次のようになっていました。

1台あたり0.9人が使えるという状況です。この結果からも1人1台端末はほぼ整備完了と言えます。

また、コンピューターの整備の進め具合が次のグラフから分かりました。

急激に整備が進められたのが分かりますね。

現場の印象としては、急にタブレットがやってきた!でした

この頃新型コロナウィルスが流行し、リモート学習なども始まったため、現場は大混乱でした。

高速大容量ネットワーク

端末があってもネットワークが整備されていないと使えません。タブレットを使用し始めた頃は、同じ部屋で全員がインターネットに接続できないこともありました。

現在のネットワークの整備状況はどうなのでしょうか。

98.4%の学校で設置されおり、ほとんどの整備が完了しています。

GIGAスクールサポーターの配置

GIGAスクール構想は、急ピッチで進められたため、現場では大慌てでした。いきなり「タブレットを配布するので授業に生かしてください」と言われても困ってしまいます。

そこで、サポーターという形で人材を派遣する事業も進められました。

ICTに関わる人材の派遣は他にもさまざま。

ICT活用教育アドバイザー

ICTの環境整備や、ICTを活用した指導方法など、教育の情報化に関する支援を行う

GIGAスクールサポーター

学校の環境整備の初期対応を行う

ICT支援員(4校に1人の配置)

日常的な教員のICT活用の支援を行う

ICT支援員は定期的に学校で勤務してもらい、アドバイザーやスクールサポーターは必要な時に支援してもらいます。そのほかの支援員は必要な時に、不定期での派遣です。

タブレットの使用状況

2021年7月の調査結果では、全国の小学校96.1%で端末の利活用を開始しているとされました。ほとんどの学校で使用されている状況です。

しかし、学校や担当する先生によって使用状況には差があるのも事実。いきなり活用するように言われてもすぐに先生全員が完璧に使えないのは当たり前です。

教員の働き方改革

GIGAスクール構想は教員の働き方改革にもつながるとされました

実際のところはどうなのでしょう。現場で感じたことは、

やることが急に増えてさらに忙しくなった

実際は期待とは正反対のことが起こったのです。

1人1台端末が配布されるということは

  • 端末の保管場所の整備
  • 端末の利用のルールについての整備
  • 端末使用時の環境の整備
  • 端末を使用した授業の考案
  • 端末が故障した時の対応

ここではあげきれないほどの業務が増えたのが事実です。

しかし、業務が削減された点もあります。

  • デジタルドリルを使用することでの採点や提出状況の把握が簡単になった
  • これまで時間をとって行っていた音読や歌などのテストを動画でできるようになった
  • 欠席した児童への連絡がタブレットでできるようになった

これからさらにタブレットの活用方法が広がっていけば、さらに業務が削減されると期待できそうです。

まとめ

GIGAスクール構想の現状についてまとめました。

まとめ

  • 1人1台の端末整備はほぼ整った
  • ネットワークの整備はほぼ整った
  • タブレットの活用は学校や先生によって差がある
  • 教員の働き方が改善されるのはまだ先になる

日々変化していく時代の中で、子どもたちがよりよく生きていくための力を身に付けていきたいものです。

参考

「GIGAスクール構想の実現へ」リーフレット(文部科学省)

「GIGAスクール構想に関する各種調査の結果」(文部科学省)

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