今年も暑い夏がやってきます。心配なことの1つ、熱中症。
特に子どもたちだけで過ごす登下校の時間は心配ですよね。
子どもたちの下校時間帯は午後3時から4時。7月のその時間帯となると30度を超える日が多く、熱中症の危険性も高まります。2022年7月1日の午後3時、東京都の気温は35度となっていました。
また、学校まで片道30分かかるケースも。我が家も片道25分前後かかり、小学生のとっては厳しい時間となります。
そこで、暑さ対策とおすすめ熱中症予防グッズをまとめました。安心して登下校させるために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
暑さ対策10選

まずは暑さ対策です。出発前からできるものもあるので、少しでも暑さを軽減できるようにやってみてください。
- 体を冷やすために冷水で手を洗う
- 衣服の素材を選ぶ
- 飲み物の用意
- 暑さをしのげる場所を事前に確認しておく
- 荷物を軽くする
- 出発前の健康観察を行う
- 日陰を歩く
- 散歩や軽いストレッチを行って体温を調整する
- 暑さに負けない体つくり
- 親の連絡先が分かるようにしておく
1つずつ解説していきます。
体を冷やすために冷水で手を洗う
出発前に手を洗う効果は次の3つ
①血管を冷やす効果
手を冷水で洗うことで、手の表面の血管が収縮し、体温を下げる効果があります。手は血管が比較的浅く位置しているため、手を冷やすことで体全体の体温を下げる効果が期待できます。
②快適な状態の維持
暑い環境では体が熱を発散するために汗をかきますが、手を冷やすことで体温の上昇を抑え、快適な状態を保てます。手は体の一部ではありますが、相対的に表面積が大きいため、手を冷やすことで体全体の熱を効果的に放散することができます。
③熱中症予防
熱中症は体温調節機能が上手く働かないことで発生することがあります。手を冷やすことで体温を下げ、熱中症のリスクを軽減することができます。手を冷やすだけでなく、全身の冷却効果を高めるために適度な水分補給や涼しい場所での休憩も重要です。
衣服の素材を選ぶ
暑さ対策には素材選びも重要です。
さまざまなメーカーから暑さ対策用のインナーなどが発売されています。
- 通気性がいい
- 吸収速乾性の高いもの
着ていて気持ちのいいものを選びましょう。
また、同じ素材・デザインの服でも、色が違うだけで体感温度は変わると言われています。
ある実験では、炎天下に色だけ違うポロシャツ9枚の表面温度を比較したところ、黒や深緑のシャツの表面温度だけ50度に達したそうです。一方、白のシャツは外気温と同じ30度からほとんど変動しませんでした。
参考:一ノ瀬俊明(2020)最小スケール気候変動適応策としての被服色彩選択効果について.日本地理学会学術大会,東京,令和2年3月;(同発表要旨集,97)
飲み物の用意

熱中症予防にはこまめな水分補給が大事です。最近は学校でも水筒持参を呼び掛けています。
下校の前に残りの量を確認して補充することも伝えておきましょう。
喉が渇いたと感じた時には、すでに水分不足のサインがでています。渇いてから飲むのでなく、定期的に飲むことも伝えておきましょう。
暑さをしのげる場所を事前に確認しておく
特に新1年生、登下校の時間が長い場合などは、事前に暑さをしのげる場所を確認しておくことをおすすめします。
日陰で風通しのいい場所を確認しておきましょう。暑くなったときは少し休憩してから歩くことも伝えておくといいです。その時に水分補給をセットにするといいですね。
荷物を軽くする
小学生のランドセルはとにかく重いです。
荷物が軽いほど、移動や歩行がスムーズになります。暑い季節には体力の消耗が早くなることがあるので、余分な荷物を持ち歩かないことで疲労を軽減し、快適な移動ができます。
今は学校でも、いわゆる「置き勉」はOKです。必要なものだけ持ち帰りできるように、子どもにも伝えましょう。
出発前の健康観察を行う
暑さに加えて体調不良もあれば、熱中症などのリスクが高まります。普段と違う様子などがないか確認しましょう。
心配なことがあれば、学校にも伝えて様子をみてもらうようにすると安心です。
暑い時には体力を消耗し、体調も崩しやすいので、注意していきましょう。
日陰を歩く
登下校中は日陰を歩くのが鉄則。日陰を選んで歩くように伝えましょう。
しかし日陰がない場合もあります。日傘をさすのも1つの手です。おすすめのグッズについては後ほど紹介します。
軽いストレッチを行って体温を調整する
軽いストレッチは筋肉をほぐし、体温の調整を助けます。暑い日には特に、緊張した筋肉を緩め、血流を良くすることが重要です。全身のストレッチや特定の部位を重点的にほぐすストレッチを行うことで、体温の上昇を緩和する効果があります。
また、柔軟性を高めたり姿勢を改善したりといった効果もあるので、朝のストレッチはおすすめです。
暑さに負けない体つくり
健康な体つくりに欠かせないは「栄養・睡眠・運動」です。
健康的な食事を摂ることで、免疫力や体力を向上させることができます。バランスの取れた食事や栄養豊富な食材を選び、野菜や果物を積極的に摂取することが重要です。
また、十分な睡眠をとることで、身体の回復や免疫力の向上につながります。熟睡できる環境を整え、規則正しい睡眠時間を確保しましょう。
さらに日常的な運動を取り入れましょう。体力や体温調節機能を向上させることができます。
学校でも健康な体つくりのためにさまざまな取組が行われています。「すいみんパワーアップ週間」「けんこうな体つくり強調週間」など、学校と一緒に取り組めると効果は倍増です。暑くなる前や寒くなる前に行っている学校が多くあります。
親の連絡先が分かるようにしておく
もしもの時のために、すぐに連絡がつくようにしておくのが安心です。
今は名札を付けないで登下校している学校も多いので、ランドセルの内側に連絡先を書いておくなどの対策をしておきましょう。子どもに親の電話番号を覚えさせておくのも手です。
熱中症予防グッズ10選
ここからは熱中症予防に役立つグッズを紹介していきます。実際に使っているものばかりなので、気になるものがあったら使ってみてください。
- 塩分補給タブレット
- スポーツドリンク、栄養ドリンク
- 保冷剤
- 帽子
- 水筒
- ランドセル冷感パッド
- 冷却タオル
- 折りたたみ日傘
- 日焼け止め
- 冷感マスク
塩分補給タブレット
体から失われる汗には水分だけではなく、ナトリウムをはじめとするミネラルも含まれています。
水だけを飲んでいると、体内のナトリウム濃度が低下。すると、体はナトリウムの濃度を一定に保つために水分を体外に排出してしまいます。それが繰り返されると、水分補給をしているつもりが逆に体から水分が失われてしまうという悪循環に。
こちらは学校へ無償配布をしたことで、学校でもらったという子どももいるのではないでしょうか。私が勤務した学校では運動会の日に配りました。
1日の摂取目安は1~2粒なので、下校用に1つ持たせると安心です。念のため学校の先生にも相談して持たせましょう。
スポーツドリンク、栄養ドリンク
学校へ持っていく水筒の中身は水かお茶となっていると思います。スポーツドリンクや経口補水液はもしもの時のための備えとして用意しておきましょう。
学校によってはスポーツドリンクも可としていますので、お便り等を確認しておくと安心です。
保冷剤
保冷剤を持たせても下校の時にはもう冷たくない…という悩みを解消できる冷却剤もあります。
叩くと冷えて30分ほど効果が持続するものです。使用後は冷凍庫で冷やすことによって再利用も可能。
特に暑い日には持たせておくと安心です。ただし、破れてしまわないように使い方については事前に確認しておきましょう。
帽子
衣服の素材や色などについては触れましたが、帽子の素材や色も大事です。帽子の色も黒よりも白などの色が暑さ対策になります。
しかし我が家の子どもたちは「黒の帽子がいい!」と。そんな時に役立つのはこちらです。
水で冷やして帽子の中に入れておくと、ひんやりと冷感効果があります。自転車のヘルメットにも使えるので便利です。
水筒
ほとんどの学校で水筒持参になりました。熱中症対策に欠かせない水分補給。水筒は必須です。
毎日使用するものなので、壊れやすいのも事実。子どもたちは平気で水筒をぶつけたり投げたりするので、すぐに傷だらけになりませんか?
また、水筒を学校に忘れてくることもよくあります。予備の水筒を用意しておくのをおすすめします。
こちらは頑丈がウリの水筒です。スポーツドリンクにも対応しています。サイズは1.0リットルと1.5リットルがあるので、学年に応じて選べますよ。
ランドセル冷感パッド
ランドセルは重いうえに背中が汗だくに。ランドセルをおろした後の背中は大変なことになっています。
ランドセルと背中にすき間があるだけで快適度が増すそうです。こちらは保冷剤ポケット付きなので、さらに快適に使えます。
さまざまなタイプが出ているので、使いやすいものを選んでください。
冷却タオル
暑い時期には欠かさず持たせているのが冷却タオルです。水にぬらすだけで冷感が続くので、必須アイテムとなりました。
ランドセル脇に引っかけられるケース付きなのがおすすめポイント。サイズも小さいので、首にかけても服はあまりぬれません。
折りたたみ日傘
日陰があまりない通学路には日傘がおすすめ。晴雨兼用の傘なら急な雨のときにも安心です。
コンパクトなので持ち運びにも便利。日傘をさすのを嫌がらない子にはおすすめです。
日焼け止め
熱中症対策とは少しずれますが、日焼け止めの用意も忘れずに。学校での塗り直しはできないので、登校前だけ塗るようにしています。
白くならずに軽く塗れるタイプがおすすめです。
我が家はポンプのタイプを使っています。理由は子どもがすぐに使ってくれるからです。
店先などの消毒液になれた子どもたちにはポンプタイプが使いやすい様子。大人も一緒に使えるので玄関に置いて使っています。
冷感マスク
学校でのマスク着用も必要なくなりました。しかし現状としては、マスクを着用している子どもがたくさんいます。
せめて登下校中は外すようにと言っても、なかなか外しません。
そこで少しでも暑さ予防となるように、冷感マスクをおすすめします。
こちらは日本製と、日焼け対策になるとことがおすすめポイント。素材は水着のような素材でサラサラしています。3サイズ展開なので、大人も使用可能。私も使用しています。
まとめ
暑さ対策と熱中症予防グッズについて紹介してきました。
お子さんに合った対策を選んで、快適な夏をお過ごしください。
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